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コロナ禍によって、Web会議が普及しています。その中で閉域網という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。重要な情報がやり取りされるWeb会議が増えてくるにつれて、その注目度は高まっているのです。
しかし、そもそも閉域網とはなんでしょうか。言葉の意味はなんとなくわかっても、具体的に知っている人は多くありません。本記事では、注目が高まっている閉域網について解説しています。ほかにも、今までのネットワークとは何が違っているのかや、種類などについてまとめています。重要なWeb会議を開くのであれば、閉域網について知っていきましょう。
閉域網とは、制限されたユーザーだけが利用できるネットワークのことを指しています。制限されているということはつまり、情報セキュリティの信頼性が高いということです。情報流出などのクラッキング被害は外部からのアクセスによってもたらされます。外部からのアクセスを遮断しているため、閉域網はセキュリティの信頼性を保つことができます。また、専用の回線を用いるのでカスタム性が高く、使用するユーザーに合わせて自由な設計も可能です。
クラウドと閉域網の違いとは何でしょうか。大きな違いはインターネットに接続しているかどうかです。多くのWeb会議サービスは会議用のアプリケーションを使用します。ネット上で会議室を作り、その中に参加者が集まります。もちろん、パスワードをかけたりすることもできますが、それを知っていると外部からのアクセスが可能です。
対して、閉域網は最初から参加できるユーザーが制限されています。そのため外部からの攻撃に対して堅牢で、侵入する難易度が高くなっています。コストの面でみると、導入しやすいWeb会議に対して閉域網はコストが高くなります。専用の機器や設備が必要であり、カスタム性も高いので利用開始までには時間が必要です。
閉域網にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を知っていれば、導入するときに悩むことはないでしょう。形態によって名称は分かれていますが、基本的には参加できるユーザーを制限する技術です。
VPNとは「Virtual Private Netowork」の略称です。VPNは送信側と受信側でカプセル化します。これによって、送信側と受信側だけが参加できるネットワークを作っているのです。この技術はトンネルにたとえられます。お互いに行き来はできますが、外部からは遮断されているため侵入できず、また、行き先も送信側と受信側だけです。他にも、データを暗号化したり、自分が正しいユーザーであることを認証したりします。これらの複合によって高いセキュリティを確保するのがVPNです。
広域イーサネットはVPNの一種であり、閉域網を使用します。この閉域網は通信業者が独自に用意したものです。インターネットには接続しておらず、柔軟なカスタマイズが可能になっています。インターネットを使用したVPNよりもセキュリティが高い反面、導入コストは高額になってきます。そのため、高いセキュリティを必要としながらも拠点数が少ない場合に適しています。
インターネットVPNは、既存のインターネットを利用したVPNです。すでに構築されている回線を利用するので、導入の難易度も閉域網に比較すると低くなっています。しかし、インターネットに接続しているということは、アクセスも容易であるということです。閉域網と比較するとセキュリティは低いと言えるでしょう。また、既存の回線を利用するので、インターネット回線の混雑状況によっては通信速度が低下します。通信の品質が回線に依存してしまうので、常に大容量の通信が必要となる場合には適していません。
専用線はVPNではありません。VPNは仮想的に通信のトンネルを作っていますが、専用線は初めからトンネルしかありません。参加するユーザーも送信側と受信側しか存在しておらず、高いセキュリティ性を維持します。専用の回線ですのでほかの用途に使われることがなく、混雑状況によって回線の品質が低下する心配もありません。
デメリットとしては、1対1の通信であることです。本部のほかに支部がいくつもある場合だと、支部同士でもネットワークを形成したくなるでしょう。ですが、専用線の場合、本社と支部は一本で繋がっていても、支部同士がインターネットのようにつながることがありません。これは専用線のコストが距離に応じてかかるためです。
クラウドと閉域網の違いやVPNについて解説してきました。テレワークが普及したことによって、会社の外で仕事をすることが増えてきます。扱うデータが重要なものであればあるほど、セキュリティ問題は避けては通れません。これからの社会においては、家で仕事をすることが当たり前になるかもしれません。重要な情報を扱う場合には、本記事で紹介したVPNなどの知識をぜひ活用してください。