企業の事業拡大や働き方の多様化により、働く場所の分散化が進んでいます。それに伴い、多くの企業で以下のような組織課題が浮き彫りになっています。
- 拠点増加によるコミュニケーションの阻害
対面の時のように相手の状況を見ながらの相談や報告ができない。 - 人材不足下における専門人材の効率的な活用
限られた専門人材が遠隔地を飛び回る余裕はなく、現場への迅速なフォローが困難。 - テレワークの増加に伴う多様な働き方の課題
テレワークスタッフの状況が把握しづらく、業務連携やチームの一体感が低下。
「孤独感や疎外感の解消」が共通の課題に
日本生産性本部の調査では、管理職の46.8%がテレワークにおける「孤独感や疎外感の解消」を課題に挙げており、離れた環境で働く組織において、新たなコミュニケーション設計の重要性が浮き彫りになっています。
これらの課題は、メールやチャットといった単なる連絡ツールだけでは解決が難しくなっています。
こうしたコミュニケーションの課題の具体的解決策として有効なのが、「テレビ会議システムの常時接続」(拠点間 常時接続)という環境づくりです。
本記事では、常時接続のメリットから、業界別の活用事例、Web会議との違いなど、システム導入にあたって知っておくべき情報を網羅的にまとめました。
これから常時接続の環境づくりを進めたい方、拠点間の連携を強化したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
テレビ会議システムの常時接続とは?
テレビ会議システムの常時接続とは、離れた拠点同士のカメラとマイクを業務時間中ずっと「つなぎっぱなし」にして、まるで同じオフィス空間にいるかのような環境を作り出す仕組みです。「拠点間 常時接続」とも呼びます。
「今、〇〇さんに相談したいけど、忙しいかな?」
「ちょっと聞きたいんだけど…」
「常時接続」は、特定の議題を話し合うための「会議」ではなく、リモートでも相手がすぐ側にいて、いつでも話しかけたり相談したりできる環境を作ることになります。
モニターを通じてお互いの空間を共有することで、離れていてもまるで同じオフィスにいるかのような一体感が生まれます。

「相手の様子が見える」という点から、常時接続は「監視ツール」と混同されがちですが、両者は全くの別物です。
常時接続はあくまで、お互いが気軽にコミュニケーションを取るための仕組みなのです。
▼ 常時接続で自身が”映っている状況”は気になるのか?監視カメラとの違いやメリットを解説。
なぜ今「常時接続」なのか?導入で得られる3つの大きなメリット

テレビ会議システムで拠点間を常時つなぎっぱなしにすることで、主に3つのメリットが生まれます。
- 偶発的なコミュニケーションの創出
常に映像と音声がつながっているため、「今ちょっといいですか?」と、隣の席にいる感覚で自然な声かけが可能になります。 - 業務スピードの向上
Web会議を設定するタイムラグがなくなり、即座に相談や意思決定ができます。トラブル発生時もリアルタイムで現場の状況を共有し、素早い対応につながります。 - マネジメント負担の軽減
現場の「空気感」が日常的に伝わるため、管理職は報告を待たずに状況を把握し、適切なフォローアップがしやすくなります。
日々の何気ない「ちょっとしたやり取り」の積み重ねが、組織の連携を強くするベースになり、常時接続がもたらす価値や成果は、業界や職種によって多様な形で表れます。
▼ テレビ会議システム 常時接続の価値とは?“ちょっとした相談”や“自然な会話”が連携を強める
【業界別】拠点間 常時接続の活用事例
拠点間 常時接続は、多様な業界で活用されています。代表的な導入事例は以下の通りです。
オフィス・研修

首都圏ALSOKグループ教育訓練組合
警備業法により実施が定められた警備員の法定研修で使える映像・音声品質を確保し、オンラインで実施。
公共・自治体

静岡県庁
閉域網環境でセキュリティ要件を維持したまま、執務室同士を常時接続。必要に応じて、テレビ会議の並行運用。
医療業・福祉業

医療法人社団 純心会
9地点の事務所を同時に常時接続。拠点同士を常につなぐことで、事務所間コミュニケーションにかかる時間を約92%削減。
建設業・製造業

サントリー株式会社
棟分散工場における現場コミュニケーションの在り方、敷地内の移動時間の積み重ねによるタイムロスを削減しながら連携を強化。
金融業・保険業

株式会社東日本銀行
拠点間の常時接続でナレッジを共有。もう一人で悩まない!相談できる隣人が全社に拡がり、連携力を強化。
運送業・タクシー業

有限会社八千代タクシー
2024年問題を見据えた取り組み。拠点間の常時接続と各種機器の連携で実現する遠隔点呼体制の構築で運送業界の革新へ。
拠点間 常時接続の導入事例をもっと見たい方は、以下をご覧ください。
▼ 常時接続はどの業界でどのように活かされているのか──業界別の事例を整理した記事はこちら。
常時接続を実現するためのおすすめの方法
常時接続を導入・運用していくためには、安定してつながり続ける環境を整えることがポイントになります。
手軽さから、普段使っているWeb会議システム(TeamsやZoomなど)で常時接続を試みるケースは少なくありませんが、毎朝の接続操作や、長時間の連続稼働における安定性など、実運用においてさまざまな壁に直面することが多くあります。
こうした背景から、常時接続を前提とした設計がなされている製品を活用することが、継続的でストレスのない接続環境の実現には効果的です。
▼ 拠点間の常時接続には、常時接続 専用機の「お隣オフィス」がおすすめです。─製品の情報はこちら。
【要注意】TeamsやZoomでの常時接続、よくある課題と限界
手軽さから、まずはWeb会議システムのTeamsやZoomを使って常時接続を試みるケースは少なくありません。しかし、本格的な運用を開始すると、実用面で壁に直面することがあります。
- 安定性の問題
パソコンは色々なアプリが稼働しているため、その時々でパフォーマンスが変化して安定しません。本体のフリーズや音声が聞き取りづらいなどの症状が発生しやすいです。 - 利便性の問題
Web会議はほとんどの場合、接続用のURL発行が必要になります。また、接続するためには相手の操作も必要になるため、接続完了までが面倒で手間がかかります。 - 操作・サポートの問題
Web会議を使い慣れている方は問題になりませんが、接続の方法や機器の設定など、取り扱いが複雑な面があります。また、サポート対応に即時性が無い場合が多く、トラブルの対処に時間がかかります。
そもそもWeb会議システムは、「個人が一時的な会議を行うためのソフトウェア」として設計されているため、常時接続という長時間の用途においては、こうした機能的な限界が生じます。
▼ 無料で使えるWeb会議システムでコストを掛けずに常時接続はできるのか!?”
常時接続専用システムとWeb会議システムを徹底比較
常時接続の環境を構築するためには、「どのようなシステムを使うか」が非常に重要です。
選ぶシステムによっては、常時接続が日常業務の中に自然に溶け込まず、かえって“使うために構える仕組み”になってしまうこともあります。
ここでは、代表的な選択肢である「Web会議システム」と「テレビ会議専用機」の違いと、選定時のチェックポイントを解説します。
常時接続を専用システムとWeb会議システムで行う際の項目別比較
| 比較項目 | 常時接続専用システム (お隣オフィス) | Web会議システム (Teams、Zoom) |
|---|---|---|
| 安定性 | 専用ハードウェアにより安定 ◎ | PC性能や稼働アプリに依存 △ |
| 操作性 | リモコンでワンタッチ接続 ◎ | 会議URLを都度発行 △ |
| 受信操作 | 相手側の操作不要・自動応答 ◎ | 相手側の参加操作が必要 △ |
| 音声品質 | CD並みのクリアな音声 ◎ | 通信状況によって変動 ◯ |
| 閉域対応 | オンプレミス・LGWANなど 閉域網に対応 ◎ | 未対応、もしくは要設定 △ |
| サポート体制 | 国内技術スタッフが電話対応 ◎ | メールなどテキスト対応 △ |
| コスト | 専用端末・機器コストが発生 △ | 無料プランあり ◯ |
ノイズのないクリアな音質、PCトラブルに悩まされない安定性、誰でも使える簡単な操作性。これらが揃うことで、常時接続は企業のインフラとして機能しやすくなります。
▼ 拠点間の常時接続で重視すべきなのは、多機能さよりも“途切れにくさ”と“誰でも使えるシンプルさ”
常時接続システムの選び方 3つのポイント
自社に合った常時接続システムを選ぶ際、カタログスペックや価格だけでなく、実際の運用を想定した以下の3つのポイントが比較の基準となります。
- IT担当者不在でも使える「シンプルな操作性」
毎朝の接続がリモコンのボタン一つで完了するなど、マニュアル不要で誰でも直感的に操作できるシステムであれば、現場での継続的な運用がスムーズです。 - 長時間の会話でも疲れない「クリアな音声品質」
常時接続において「音」は特に重要です。空間の反響音やノイズを強力に除去し、自然な音声を実現するハードウェア性能があれば、ハウリングなどのストレスを軽減できます。 - 導入後も安心できる「国内のサポート体制」
万が一のトラブル時、迅速に対応できるベンダーかどうかも基準の一つです。導入前のテストから運用時のサポートまで、一貫して相談できる体制が整っていると安心です。
▼ 常時接続システム選びは、つながることより、無理なく使い続けられること──ポイント解説記事はこちら。
拠点間の”壁”をなくすなら「お隣オフィス」

これまでにご紹介した常時接続の運用課題をカバーするのが、当社の拠点間 常時接続システム「お隣オフィス」です。当社のテレビ会議システム「LoopGate」を常時接続に最適化したパッケージソリューションとなります。
LoopGateは、「誰でも当たり前に使える」をコンセプトに、28年以上の開発実績があります。
ITリテラシーを問わず、閉域網を含むさまざまな環境で安定して運用でき、幅広い業種の企業、官公庁、地方自治体など3,000社以上に導入されています。
PC不要の専用端末と、環境に合わせた高性能マイク・スピーカー、カメラをセットでご提供し、以下の特長でストレスのない空間共有を実現します。
- 圧倒的な使いやすさ
テレビをつける感覚で、リモコンのボタンを一つ押すだけで瞬時に拠点同士がつながります。 - クリアで疲れない高音質
独自の高性能エコーキャンセラーを搭載。広い部屋特有の反響音やノイズをカットし、耳が疲れない自然な会話を実現します。 - 長時間接続でも安定した接続
専用ハードウェアのためフリーズのリスクがなく、長時間の連続稼働でも極めて安定した接続を維持します。 - 国内産・技術スタッフが電話サポート
LoopGate/お隣オフィスは国内自社開発製品です。
トラブル時、ご質問・ご相談などのサポートはすべて、自社技術スタッフが一貫体制で対応します。
▼ 拠点間の常時接続に最適化された常時接続 専用機の「お隣オフィス」─製品の情報はこちら。
▼ 「お隣オフィス・お隣デスク」に関するお問い合わせ・無料トライアルはこちらから。
拠点間 常時接続システム
「お隣オフィス・お隣デスク」
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