テレビ会議は普段の会議とはまた違った部分に気遣いが必要なことがあります。些細なことでも、お互いにやりにくさを感じてしまえば、積極的にテレビ会議を利用しにくくなるかもしれません。
しかし、ちょっと気をつければ大体のことは上手く解消できます。 今回は、会議の時の「同時発言」。ダブルトークなどとも呼ばれますが、自分と相手が同時に話してしまうシーンにフォーカスして、改善方法や気遣うポイントをまとめました。
普段の会議では、たとえ誰かと一緒に発言したとしてもある程度声は聞こえるのですが、これがテレビ会議だと全く分からなくなり誰が発言したかも把握しにくいです。
エコーキャンセリング機能はマイクスピーカーによっては備わっている機能で、文字通りエコーの発生を抑えてくれるすばらしい機能です。ところが、同時発言で聞こえにくくなる一つの要因に、このエコーキャンセリング機能が影響している場合が考えられます。
エコーキャンセリングの仕組みは、自地点で喋った音声が相手側のマイクを通じて返ってこないように処理をすることなのですが、相手と同じタイミングで喋った時に相手が話した音声も処理してしまうと、相手の声が聞こえなかったり、音質が変わってしまったりということが起こってしまうのです。
会話だけでなく、資料をめくった際の音などでも同じような影響を受けてしまう場合があります。
(もちろんマイクスピーカー機器や備わっているエコーキャンセリング機能にもよります。)
エコーキャンセリングの際、エコーのみを除去してくれる機器は当然あります。入れ替えや新規導入検討のテストやデモの際に、評価ポイントの一つとして入れてみてはいかがでしょうか。同時発言が頻繁に発生するブレストなど、テレビ会議利用の幅が広がるというメリットもあります。
お手持ちの機材で同時発言時に影響が出ることが分かっている場合は、マイクのミュート機能を活用することである程度カバー可能です。自分が話さない時はマイクをミュートにしておけば前述の資料をめくった際の音などの影響もなくなります。
最もシンプルかつ効果的な対策方法として、同時発言を控えるマナールールを浸透させることです。別にテレビ会議に限らず、誰かが話している時は聴きに徹するのが会議の基本マナーなので、多くの方が自然と受け入れられるかと思います。
同時発言を控える、或いは被った場合は「どうぞ」という具合に譲れば、支障も特に出ないと考えます。
テレビ会議中のダブルトーク(同時に会話している状態)はスムーズなやり取りの妨げになる可能性もありますが、対策もあります。適切な機材、運用で皆さんが快適なテレビ会議を行えることを願っています!
(この記事は、2015.11.19に掲載された記事内容をリライトしております。)
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