
保育の現場では、子どもの体調変化や怪我への対応、保護者への説明など、その場での判断が求められる場面が日常的に発生します。一方で、同じ法人内であっても園が分かれている場合、園長や准看護師などの経験を持つ職員が常に現場にいるとは限りません。電話や文章による連絡だけでは、状況や緊急度を正確に共有しづらいという課題もありました。
つくし福祉会では、こうした前提のもと、園と園を常時つなぐ環境を整えています。判断や相談を会議にせず、日常の中で自然に行える状態をつくることで、保育の流れを止めない運営を続けてきました。本事例では、職員同士の連携に加え、園を越えた子ども同士の交流も含め、つくし福祉会の現場で起きている変化を紹介します。
つくし福祉会について
つくし福祉会は、沖縄県と関東地方の2園で保育園を運営しています。
各園では日々の保育をそれぞれの体制で行いながらも、法人としての運営や判断は、園同士で連携しながら進められています。
園と園は、物理的な距離があり、職員が日常的に行き来することは容易ではありません。また、園長や准看護師など、判断を担う経験を持つ職員が常に各園に在席しているわけではない体制となっています。
こうした距離的な制約を前提とした中で、保育の質や安全性をどのように保つかが、運営上の重要なテーマとなっていました。
つくし福祉会が抱えていた課題
園が分かれていることで、判断の共有が遅れやすい構造
保育の現場では、怪我や体調の変化など、即時の判断が求められる場面が日常的に発生します。
しかし、経験を持つ園長や准看護師が別の園にいる時間帯も多く、現場だけで判断を完結させることに不安が残るケースがありました。
特に、園が沖縄と関東に分かれていることから、対面での確認や移動による対応は現実的ではなく、遠隔での判断共有が前提となっていました。
保育士の人材確保が容易でないという背景
保育現場全体を取り巻く環境として、人手不足や業務負担の重さは構造的な課題となっています。
こども家庭庁が公表している資料によると、保育士の有効求人倍率は全国平均2.77倍で全職種平均(1.18倍)を大きく上回る水準で推移しており、現場で必要な人材を確保すること自体が容易でない状況が続いています。
こうした背景から、少人数での運営を前提とせざるを得ない園も多く、つくし福祉会も例外ではなく日々の判断や確認が現場職員に重くのしかかる構造にありました。
電話や文章では、状況を正確に伝えきれない
怪我の状態や子どもの様子は、言葉だけでは正確に伝えることが難しい場面があります。
電話では説明に時間がかかり、写真の送付や折り返しの連絡では、判断が後ろ倒しになることもありました。
「今すぐ見てほしい」「この状態でどう対応すべきか確認したい」といった場面でも、十分な情報共有ができないまま対応を進めざるを得ない状況が生じていました。
会議や事前調整を前提にできない保育の現場
保育の現場では、会議を設定するほどではないものの、確認や相談は必要という場面が多くあります。
準備や操作を伴う仕組みでは、日常業務の流れに組み込みづらいという課題もありました。
LoopGateがつくし福祉会をどのようにサポートしているか
園と園を常時つなぐ、相談前提の接続環境
つくし福祉会では、園同士をLoopGateで常時接続しています。
会議の設定や接続操作を行う必要はなく、画面越しに相手の様子を確認し、そのまま声をかけられる運用です。
相手が在席しているか、今話しかけられる状況かを見た上で相談できるため、連絡のタイミングに迷うことが少なくなりました。
判断が必要な場面で、映像を使った確認が可能に
言葉で説明するのではなく、画面越しに状況を直接共有できる点も、現場で活用されています。
怪我や体調の様子をそのまま映しながら確認することで、状況に応じた判断を、その場で進められる環境が整えられています。
園同士をつなぐ、子どもたちの自然な交流
LoopGateは、職員同士の連携だけでなく、園と園をつなぐ役割も担っています。
画面越しに別の園の子どもたちと顔を合わせ、手を振ったり、声をかけ合ったりする様子が、日常の中で見られるようになりました。
沖縄と関東という離れた場所にある園同士であっても、特別な行事としてではなく、普段の保育の延長として交流が行われています。

LoopGateがつくし福祉会にもたらした変化
判断のスピードと確度が変わった現場の出来事
ある日、園長や准看護師が不在の園で、保育中に子どもが怪我をしてしまう出来事がありました。
現場の職員は対応に迷いを感じながらも、常時接続されている画面越しに、別の園にいる園長や准看護師へ相談しました。
相談先となった園長や准看護師は、沖縄と関東という離れた場所にいましたが、画面越しに傷の状態を直接確認しながら状況を共有することで、処置の判断をその場で進めることができました。
電話だけでは難しかった対応が、現場で完結したケースです。
判断を一人で抱え込まなくなった現場
迷いが生じた際に、すぐ相談できる環境が整ったことで、判断を一人で抱え込む場面が減りました。
園を越えて経験や視点を共有できる状態が、日常業務の中で自然に定着しています。
園同士、法人としての一体感が生まれた
職員同士の距離感が縮まり、園同士が支え合っているという実感が生まれています。
子どもたちにとっても、別の園が身近な存在となり、園の外に広がる関係性を感じられるようになりました。
こうした体制そのものが、保護者にとっても安心材料として受け取られています。

”距離が離れていても、すぐに相談できる安心感があって心強い。”
怪我や体調対応で判断に迷う場面でも、画面越しにすぐ相談できるので心強いです。
言葉だけでは伝えにくい状況も共有しやすく、園同士で支え合えていると感じています。
沖縄と関東という距離があっても、同じ園のように見てもらえている安心感があり、保護者の方からも評価されています。
社会福祉法人つくし福祉会 ご担当者様
お隣オフィスならではの価値
つくし福祉会の事例では、LoopGateは会議のためのツールではなく、常に開いている相談の窓口として使われています。
判断が必要な瞬間に、準備や操作を意識せずに使える点が、保育現場の業務リズムに合っていました。
また、職員同士の連携と、子ども同士の交流を同時に支えられる点も、この事例ならではの特徴です。
今後の展望
つくし福祉会では、園同士の連携を前提とした運営を今後も継続していく考えです。
沖縄と関東という距離を越えて、日常の判断や共有、交流を支える基盤としてLoopGateを活用しながら、保育の質と安心感を支える体制づくりを進めていきます。
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