テレビ会議システム・Web会議なら日本製・国産のLoopGate (ループゲイト)
20世紀の終わりに専用機を使ったテレビ会議システムが登場してから20年以上経ちました。時の流れとともに技術も進化し、現代ではzoomやMicrosoft Teams など様々なWEB会議システムが登場し、専用機やパソコンで使えるだけではなくiPhoneやAndroidなどのアプリで使えるもの、スマートグラスなどのウェアラブルデバイスを組み合わせられるもの、画面共有・画面制御ができるものなど多くの発展遂げて、遠隔会議やリモート商談などの用途に留まることのない活用をされています。
建設業界においてはさらに発展したオンラインコミュニケーションとして、WEB会議システムを使った遠隔臨場(えんかくりんじょう)という活用が始まっています。
本記事ではインターネット回線とWEB会議システムを使って行う遠隔臨場の概要や選び方を解説しています。
この記事の目次
遠隔臨場とは国土交通省が定めた新しい監督・検査業務のスタイルで、ウェアラブルカメラ等の動画撮影用のカメラとWEB会議システム等を利用して公共工事の建設現場における「段階確認」「材料確認」「立会」を行うことです。
遠隔臨場の目的は、受発注者の作業効率化を図ることとされています。また、契約の適正な履行として施工履歴を管理するためでもあります。
※WEB会議システムやカメラの仕様は指示がありますが、製品は限定されていません。
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令和3年3月に試行要領が示されており、具体的なシステム要件も発表されています。また、目的についても「段階確認」「材料確認」「立会」に限らず、現場不一致、事故などの報告時等の活用も可能となっています。
適用の範囲は、所定の性能を有する遠隔臨場の機器を用いて、『土木工事共通仕様書(案)』に定める「段階確認」、「材料確認」と「立会」を実施する場合に適用する とされています。
WEB会議システムの映像や音声については次の通り仕様を求められています。
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
映像 | 画素数:640×480 以上 フレームレート:15fps 以上 | カラー |
音声 | マイク:モノラル(1 チャンネル)以上 スピーカ:モノラル(1 チャンネル)以上 |
映像と音声は別々の機器を選択できるほか、夜間施工等における赤外線カメラ、水中における防水カメラなども選べます。
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
通信回線速度 | 下り最大 50Mbps、上り最大 5Mbps 以上 | |
映像・音声 | 転送レート(VBR):平均 1 Mbps 以上 |
WEB会議システム等は通信回線速度により自動的に画質等を調整するため、通信回線速度を優先し、転送レートは参考とする、と定められています。
画質 | 画素数 | 最低限必要な通信速度 |
---|---|---|
360p | 640×360 | 530Kbps |
480p | 720×480 | 800Kbps |
720p | 1280×720 | 1.8Mbps |
1080p | 1920×1080 | 3.0Mbps |
2160p | 4096×2160 | 20.0Mbps |
これらの画素数は目安であり、利用環境や電波状況、時間帯に応じて変化することに留意しましょう。
※参考:国土交通省 令和3年3月 建設現場の遠隔臨場に関する試行要領(案)
遠隔臨場の主なメリットは次の3つです。
遠隔臨場により期待される効果は、臨場のための往来にかかる移動時間やコスト、現場での待機時間の解消も期待されます。発注者においても移動時間が削減されますので限られた人員での検査スピードの向上が期待されます。
移動を伴わないため、双方にとって日程調整もしやすくなることも大きなメリットでしょう。
遠隔臨場を導入することで契約が適正に履行されているか、施工履歴を記録し、管理することができるようになります。
書類作成などの作業も現場では大きな負担ですが、遠隔臨場により軽減できるのではないかと期待されています。
新型コロナウイルス対策としても遠隔臨場を取り入れることは有効です。
厚生労働省が協力を呼びかけている通り「三密」(密集、密接、密閉)を避けるためにも、集団感染リスクを避けるためには、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」を避けることを心がけていく必要がありますので、遠隔臨場がより重要だと言えるでしょう。
WEB会議システムを選ぶ際には次の3つの点に注意しましょう。
上記表の仕様を満たしている必要があります。よく確かめて選定しましょう。
多機能なWEB会議システムやウェアラブルデバイススマートグラスなど色々な製品やサービスがありますが、実際に使うのは導入部門ではなく現場担当者や発注者となりますが、誰でも当たり前に使えるわかりやすい仕様かが重要なポイントです。多機能すぎると逆に不便な場合がありますのでよく確かめましょう。
遠隔臨場中に万一の不具合があった時に問い合わせができるかどうか、確かめておきましょう。
サポートサービスについても調べておきましょう。メール対応のみだったり電話してもつながりにくいこともあります。また代理店を経由する契約形態の場合には代理店は即答ができず後日回答では困ってしまいます。
多くのWEB会議システムはトライアルができますので利用中にサポートサービスにも必ず問い合わせをしてみましょう。
WEB会議システムの選定において、色々な製品を見ていると、多機能な製品が優れているように感じてしまうことがありますが、実際に現場が求めているものは、簡単さやシンプルさであることが多いです。
不必要な機能がたくさん搭載されていると運用性が下がるという一面もありますので、目的や自社のITリテラシーなどに照らし合わせて最適な製品を選び、DX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れ、働き方を改革していきましょう。
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