コンパクトながら聞こえやすいクリアな音質、テレビ会議やハイブリッドワークに最適なスピーカーフォン(スピーカーマイク)「Jabra Speak 510」。会議ルームに置いても良し、テレワークや出先などに持ち歩いて使うも良しと、ビジネスユースとして非常に使い勝手の良い製品ですが、外観デザインが一新された後継モデルの「Jabra Speak2 75」が登場したため、デザインやサイズ感、機能などの違いを比較してみました。
普段から会議システムの設計や導入に関わっている立場で、実機を触って感じたことも交えてお伝えしますので、スピーカーフォン選びの参考にしていただければと思います。
まず結論:Jabra Speak2 75とSpeak 510どっち買う?
先に結論を書いてしまうと、「何人で使うか」と「どこで使うか」で決まります。
Speak 510が向いている方
- 自宅テレワークや出張先で、1〜2人で使うことが多い
- とにかく軽くてコンパクトなのが良い(195g、直径120mm)
- 予算を抑えたい(1万円台前半)
Speak2 75が向いている方
- 会議室で3人以上が集まって使うことが多い
- 音質や接続の安定性を重視したい(Bluetooth 5.2、マイク4個搭載)
- バッテリーの持ちを気にしたくない(最長約32時間)
色々な企業の会議室に機材を導入してきた経験で言うと、スピーカーフォン選びで一番ありがちな失敗は「とりあえず安い方を買って、会議室で使ったら集音が足りなかった」というパターンです。このあと詳しくスペックの違いを比較していくので、ぜひ最後までお付き合いください。
Jabra Speak2 75とSpeak 510 スペック比較表
まずは主要なスペックを一覧で見てみましょう。
| 項目 | Jabra Speak 510 | Jabra Speak2 75 |
|---|---|---|
| 推奨人数 | 1〜4人 | 1〜8人 |
| 本体サイズ | 直径120mm × 高さ33mm | 直径132.5mm × 高さ35mm |
| 重量 | 195g | 466g |
| マイク | 無指向性マイク×1 | ビームフォーミングマイク×4 |
| 集音範囲 | 最大1.5m | 半径2.5m |
| スピーカー | Ø50mm | 65mmフルレンジ |
| 音声帯域 | ワイドバンド | スーパーワイドバンド(USB接続時) |
| Bluetooth | 3.0 | 5.2 |
| USB端子 | Type-A | Type-C(Type-A変換コネクタ付属) |
| バッテリー | 最長約15時間 | 最長約32時間 |
| 防塵・防水 | なし | IP64準拠 |
| フルデュプレックス | なし | あり |
| ノイズキャンセリング | エコーキャンセラー | ノイズキャンセリングマイク |
| ボイスノーマライゼーション | なし | あり |
| マイク品質インジケーター | なし | あり(LED表示) |
| 2台連結 | 非対応 | 対応 |
| 認定 | Skype for Business | Microsoft Teams Rooms / Zoom Rooms |
| 推奨部屋サイズ | 小規模(デスク周辺) | 最大6.0m × 6.0m |
| 参考価格(税込) | 約13,000円前後 | 約33,000〜48,000円 |
こうして並べてみると、Speak2 75は単なるデザイン変更ではなく、マイクの数も集音範囲もバッテリーもまったくの別物だということが分かります。特に集音範囲の差(1.5m vs 2.5m)は、使える人数に直結するので重要なポイントです。
会議室の音響設計では「部屋の対角線の半分をマイクの集音範囲がカバーできるか」が一つの目安になります。たとえば3m×4mの会議室なら対角線は5m、その半分の2.5m。つまりSpeak2 75ならギリギリカバーできる計算ですが、Speak 510だと中央付近の人しか拾えません。
Jabra Speakシリーズはコンパクトでスタイリッシュな外観
Jabra Speak2 75
外観はマット仕上げの落ち着いたダークグレーのボディ、スピーカー部分はファブリックメッシュが張られて全体的に重厚感・高級感があります。

ボディの上部にUIパネルがありますが、電源オフ状態では電源以外のUIは表示されず、本体を起動するとふわっと浮かび上がる仕様がカッコ良い。

このダークグレー×ファブリックの質感は、来客用の会議室のテーブルに置いても雰囲気を壊さないので、見た目を気にする企業さんにも好評です。
Jabra Speak 510
光沢鏡面仕上げのブラックボディーにスピーカー部分は小さなパンチング加工が施され、コンパクトながら全体的にしっかりとした強度があります。
操作UIはボディに表示されています。

こちらはツルッとした光沢ブラックで、良い意味でカジュアル。個人のデスクに置いておくぶんには全く気にならないサイズ感です。
持ち運びに便利なサイズ、重量感
2つを並べた状態。Speak2 75 の方が若干大きいです。

本体サイズ・重量は、
Jabra Speak 510:直径120mm × 高さ33mm(重さ:195g)
Jabra Speak2 75:直径132.5mm × 高さ35mm(重さ:466g)
持ち運ぶならSpeak 510の方が断然コンパクトでカバンにもスッポリ収まります。Speak2 75はズッシリとした重みがあって、本体サイズも少し大きいのでかさ張りそうです。
両製品とも専用のポーチが付属されているので、持ち運びに役立ちます。
多彩な接続方式、ケーブルの取り扱いもしやすい設計
どちらの製品も、USB接続か、Bluetoothの無線接続を選択できる仕様ですが、USBケーブルは本体から直接生えていて、本体下部に巻く形で収納します。ケーブルを本体から外すことはできませんが、「アレのケーブルどこいった?」というよくある騒ぎにならないので、直接生えているこの仕様の方が筆者は好みです。

企業の共用機材として会議室に置いておく場合、このケーブル一体型は地味にありがたい設計です。ケーブルだけ誰かが持ち出してしまって、いざ会議のときに使えない……というトラブルを何度も見てきたので。
Jabra Speak2 75のケーブルには、USB Type-CをType-Aに変更できる変換コネクタが標準で付いていますので、より柔軟に接続機器に対応できます。Speak 510はUSB Type-Aのみの対応です。

ので、両方使えるSpeak2 75のこの仕様は実用的ですね。
無線接続の性能は?
Speak 510、Speak2 75ともにワイヤレスBluetoothに対応しています。
Bluetoothのバージョンは、
Jabra Speak 510:Bluetooth® 3.0
Jabra Speak2 75:Bluetooth® 5.2
Speak2 75はBluetooth 5.2に対応しているため、接続性がより安定して途切れにくく、消費電力量も抑えられるというメリットがあります。Web会議においての音途切れはなるべく避けたいところなので、接続が切れにくい仕様はありがたいですね。
実際のところ、Bluetooth 3.0と5.2の差はスペックの数字以上に体感で分かります。他のBluetooth機器がたくさん飛び交っているオフィスでは、3.0だと干渉で音が途切れることがあるんですが、5.2ではそういったトラブルはほとんど起きません。逆に、自宅テレワークでBluetooth機器が少ない環境なら、Speak 510の3.0でもまず問題ないです。
なかなかの持続力でバッテリーの持ち良し
バッテリーの持続力は、
Jabra Speak 510:最長約15時間
Jabra Speak2 75:最長約32時間
バッテリー容量の大きくなったSpeak2 75の方がSpeak 510よりも倍以上の持続力を得ています。もちろん、使用環境や頻度によって左右されますが、十分なバッテリー持ちです。
ちなみに、バッテリー持ちで見るべきポイントは「1回の会議で足りるか」よりも充電を忘れても大丈夫かです。個人で使う分にはどちらも十分ですが、共用機材として複数人で使い回す場合、「前の人が充電し忘れて次の会議で電源が入らない」というのは割とよくある話です。Speak2 75の32時間なら2〜3日充電しなくても持つので、そういった心配がだいぶ減ります。
対応テレビ会議プラットフォーム
Speak 510はSkype for Business認定、Speak2 75はMicrosoft Teams Rooms・Zoom Rooms認定を取得しています。どちらもプラグアンドプレイで、つなげばすぐに使えます。そのほかGoogle MeetやCisco Webexなど主要なWeb会議プラットフォームでも問題なく動作します。
「認定」というのは単に動くだけでなく、ミュートボタンの連動やLED表示の同期など、ソフトウェアとの統合が最適化されているということ。社内でMicrosoft Teamsを標準で使っている企業なら、Teams Rooms認定のSpeak2 75を選んでおくと、ボタン一つでTeams会議に参加できたりして何かと便利です。
よくある質問(FAQ)
集音性能です。Speak 510は無指向性マイク1個で集音範囲が最大1.5m、Speak2 75はビームフォーミングマイク4個で半径2.5m。この差がそのまま「デスク向き」か「会議室向き」かの違いになります。
Speak 510で十分です。195gと軽くてカバンに入るサイズだし、価格も1万円台前半。ただし、Bluetooth 3.0なので接続安定性を重視するならSpeak2 75も選択肢に入ります。
スペック上はSpeak 510が1〜4人、Speak2 75が1〜8人。ただ実際に快適に使えるのは、Speak 510が2〜3人、Speak2 75が4〜6人くらいが目安です。7〜8人になるとテーブルの端の人の声が小さくなりがちなので、Speak2 75の2台連結か、天井マイクなど別の機材も検討した方が良いかもしれません。
どちらも使えます。Speak 510はSkype for Business認定、Speak2 75はMicrosoft Teams Rooms・Zoom Rooms認定済み。複数のWeb会議ツールを使い分けている環境では、認定の幅が広いSpeak2 75の方が安心です。
後継のSpeak2シリーズが出ていますが、一部の販売店やECサイトではまだ在庫が流通しています。ただメーカーとしてはSpeak2への移行が進んでいるので、検討中の方は早めに確認することをおすすめします。
使えなくはないですが、466gあるので毎日カバンに入れるにはちょっと重い。出張先に持っていく程度なら問題ないけど、日常的に持ち歩くならSpeak 510の方がラクです。
IP64準拠で、粉塵を完全に防いで水の飛沫にも耐えるレベル。会議中にコーヒーをこぼしたくらいなら大丈夫ですが、水没はNGです。Speak 510には防水機能はありません。
目的や使い方に合わせた選択を
Speak2 75はSpeak 510からあらゆる面で進化した製品で、集音範囲2.5m、ビームフォーミングマイク4個、バッテリー32時間、IP64防水と、会議室に置いて本格的に使うには申し分ないスペックです。
一方で、Speak 510の195gという軽さとコンパクトさは、テレワークや出張のお供としてはやっぱり魅力的。今でも個人利用には十分な性能です。
迷ったらこう選びましょう。
- 主に1〜2人で使う、持ち運びたい → Speak 510
- 会議室で3人以上、音質重視 → Speak2 75
スピーカーフォン1台で会議の質はかなり変わります。「カメラやディスプレイも含めて会議環境をトータルで整えたい」という場合は、お気軽にご相談ください。
Jabra Speak2 75
https://www.jabra.jp/business/speakerphones/jabra-speak-series/jabra-speak2-75
Jabra Speak 510
https://www.jabra.jp/business/speakerphones/jabra-speak-series/jabra-speak-510

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