
株式会社紀和製作所 様
設立: 1988年1月16日
事業内容: 精密機械部品製造
Webサイト: http://www.kiwa-industry.com/

本記事の要約
遠隔工場との常時接続と映像監視により、品質管理と拠点間連携を同時に強化
紀和製作所では、遠隔地に設立した工場との連携不足や品質管理体制に課題を抱えていました。お隣オフィスによる常時接続と遠隔監視環境を構築することで、拠点間コミュニケーションの円滑化と工場の可視化を実現し、品質管理の強化と出張コスト削減の両立に成功しています。
お隣オフィス導入の背景
事業拡大に伴い、初めての遠隔工場運営に挑戦
紀和製作所は、自動化機械・省力化機械・治具の設計製作や機械部品加工、メンテナンスを手がけるメーカーです。製造コスト削減と事業拡大を目的に、2005年に遠隔地へ工場を新設しました。
しかし、初めての遠隔拠点運営であったことから、本社と工場の間で十分な連携体制が整っておらず、現場の状況をリアルタイムに把握する手段も限られていました。

紀和製作所が抱えていた課題
拠点間の情報断絶と、目が届かないことによる品質管理への不安
遠隔工場で起きていることを、本社側は「電話越しの説明」だけで判断しなければならない場面がありました。状況を正確に掴むまでに時間がかかり、対応のスピードや品質管理に不安が残っていました。
現場の様子が「見えない」ことで、品質管理に対する不安が拭えず、また、担当者同士の距離感も心理的に遠いままで、きめ細かな連携が取りにくい状況が続いていました。
お隣オフィス導入の決め手
無料ツールでは品質が安定せず“業務で使える会話”にならなかった
当初は、パソコンで利用できる無料のテレビ電話で遠隔拠点とのコミュニケーションを実現しようとしました。しかし、遠隔拠点側の通信環境の影響を受けやすく、映像や音声が不安定で、意思疎通が難しい場面がありました。
その後、他社のテレビ会議システムも検討しましたが、導入費用が高く、継続運用を前提にすると現実的ではありませんでした。導入コストを抑えながらも、映像・音声が安定し、日常業務の連携に使える点を評価してお隣オフィスの導入を決めました。
お隣オフィスがどのように課題を解決したか
常時接続と遠隔映像による“見える工場”“話せる工場”の実現
本社と遠隔工場を常時接続し、「説明してもらう」のではなく「一緒に見て確認する」形へ切り替えました。現場の映像を見ながら状況を共有できるようになり、談話だけでは伝えきれなかった確認と判断が同じ会話の中で進むようになったことで、やり取りの往復や判断待ちの時間が大きく減りました。
本社と遠隔工場を常時接続し、「説明してもらう」のではなく「一緒に見て確認する」形へ切り替えました。確認と判断が同じ会話の中で進むようになり、やり取りの往復が減りました。
さらに2008年には、本社から工場内を常時監視できる映像監視システムを追加導入。複数台のカメラ映像を切り替えて確認できる体制を構築し、遠隔地にいながら工場の稼働状況や作業の様子をリアルタイムで把握できるようになりました。
お隣オフィス導入によってもたらされた効果
コミュニケーションの質向上と、品質管理・コスト削減の両立
常時接続環境の整備により、担当者同士が気軽に顔を見て話せるようになり、拠点間の心理的な距離が大きく縮まりました。
お隣オフィスを日常的に使うことで、「相手の顔が浮かぶ関係」が自然に生まれ、単なる業務連絡ではなく、信頼関係に基づいたスムーズな連携が可能になっています。
また、工場の常時監視により、異常や品質上の兆候を早期に把握できるようになり、品質管理体制が大きく強化されました。加えて、現地への出張回数を減らすことができ、移動コストの削減にもつながっています。
今後の展望
国内外の拠点拡大を見据えた、常時接続によるグローバル連携基盤の構築
遠隔工場との連携強化により、最初の事業拡大を無事に成功させることができました。
今後は国内外を問わずさらなる拠点展開を進めながら、常時接続と遠隔監視の仕組みを活かして、品質と生産性を両立させた効率的なものづくり体制を構築していく方針です。
紀和製作所の技術を世界へ広げていくための基盤として、拠点間を「距離のない工場」としてつなぐ環境づくりが、今後も重要な役割を担っていくことになります。






