エリアマネージャーには、担当するエリア内の店舗を管理する重要な役割があります。具体的な仕事内容は、取り扱い製品や業態によって異なる部分はあると思いますが、多くの場合、
- 売上アップのための企画立案と実行
- エリアマーケティング
- 店舗運営のサポート
- 本部への橋渡し役
多くはこのような仕事を担っておられます。
今回は、実際にエリアマネジメントをされている方に、日々の業務の中でもしリモートツール(Web会議・テレビ会議)を活用するとすれば、どのような点が挙げられるか?をテーマにヒアリングした内容をまとめ、ご紹介いたします。
この記事の目次
移動がつきもの…エリアマネージャーの業務
エリアマネージャーの方は担当地域の店舗を車で巡回することがメインとなるため、移動時間はかなりかかっています。地方を担当する場合は、店舗数は少なくなるもののその分移動時間は相当増えます。
その間にも各所から連絡が入ってくるため、重要な話しは車を停めて話さなければなりません。
実際の業務としては、
- 実店舗の状況視察
- 店舗責任者とのミーティング
- スタッフとのコミュニケーション
- その他情報収集
1店舗に対して、これだけの事をこなさなければなりません。このため、1日に巡回できる店舗数はせいぜい4件ほど、課題の多い店舗があれば1店舗に半日時間を使うこともあります。
エリアマネージャーが抱える課題
エリアマネージャーとして現在抱えている課題点は、
- 全ての店舗を手厚くカバーしにくい
- 報告や共有漏れが後に大きな問題となる
- 店舗発展・エリア特有の企画を練る時間が少ない
これら全ての課題は、時間が限られるという点に尽きます。
全ての店舗を手厚くカバーしにくい
1日に数店舗を巡回するため、1店舗にかけられる時間には制限があります。先述したように店舗の実態視察や店長の売上報告といったミーティングは本部報告に必須となるため行うが、それ以外は最小限となってしまいます。本部への必須報告にはいらない、コミュニケーションやその店舗エリア周辺地域の情報収集が、どうしても後回しや疎かになってしまいます。
情報収集やスタッフが持つ現場の有益情報は、製品開発や広報企画にもつながるため、本来なら疎かにすべきことではありません。
報告や共有漏れが後に大きな問題となる
1店舗に対して駆け足で対応をするため、報告や共有漏れが起きやすい状況です。一度機会を失えば、次に報告を得る機会も後になったり、うやむやになったりすることも多く、気づいた時には大きな問題で収拾不可となるケースもあります。そうなると、トラブル対応に余計に時間を取られてしまうため、まさに負のスパイラルに陥ってしまう状況です。
店舗発展・エリア特有の企画を練る時間が少ない
先述しましたが、店舗巡回に重点を置くため、店舗発展やエリア特有の企画を練る時間が非常に少ないです。エリアマネージャーは、マーケティングを支える部分もあるため、現場から得た情報を展開して企画を立てることは必要な業務であるものの、時間が取れないため十分に練ることができないことに、課題を感じています。
リモートツールを導入すれば、課題解消につながるのか?
Web会議・テレビ会議といったリモートツールを業務に取り入れることができれば、課題の解消につながると感じています。
リモートでできることはリモートにすることで、効率アップが望める
エリアマネージャーを担う以上、店舗の巡回は必須であるため、全く移動時間をゼロにすることは無理だとしても、
- 直接店舗で行うこと
- リモートで対応できること
リモートを導入すれば、このような業務の切り分けができるようになるため、1店舗にかかる時間が減って効率が良くなりそうです。
リモートで対応できることと言えば、店長とのミーティングやスタッフとの面談・情報収集など。店舗で直接行わなくても、Web会議・テレビ会議を使えばできるうえ、必要な時に時間を取っていつでもできることは非常に効率的で便利です。先の報告・共有漏れも減らすことができるのではないでしょうか。
情報収集だけでなく、ほかエリアとの情報交換にも使える
もう一点メリットは、他エリア担当のマネージャーさんとの情報交換の機会が増えるのでは?と思います。
今のところ、エリアマネージャー同士の合同ミーティングは4半期に1回程度、しかも人数も多いため全ての情報を発表するほどの時間はありません。また、現場レベルでの細かい話しはできず、実質はうわべだけの報告会みたいな状況で、そのミーティング自体が活用できていないのも課題の一つです。
もしリモートを使いこなせれば、現場レベルでの情報共有ができるので、エリア共同開発や収集データに厚みができて、より有効にマーケティングができるのではないでしょうか。

どのようなリモートツールを使われたいか?
zoomなどを使えば手持ちのパソコンでも顔を見て話せるので、使い勝手が良さそう…と感じますが、売上データなどの重要なデータや時には個人情報を扱うこともあるため、セキュリティ周りには気を使う必要があります。
簡単に操作できるもの
また、店舗の店長やアルバイトスタッフにはパソコンがあまり使えない方も多いため、できれば簡単に操作できるものが良さそうです。zoomはスマホでもできますが、スタッフ個人のスマホを使わせる訳にはいかないので、パソコンなどの設備は必要だと思います。
腰据えてできるもの
店長やアルバイトスタッフなどとミーティングするのであれば、お互いがその会議が「重要なもの」と認識できる方が、会議にも身が入るのではないかと思う。zoomだとどうしても、カジュアルな印象があって、iPhoneのFacetimeと同じ様な気軽さでされるのも困るなと…。
こちらは真剣なので、当然相手も真剣になってほしい。そういう意味では、有料のしっかりとした会議システムを、お金をかけて導入するほうが皆意識して使うのではないかと思います。会社としても制度を導入する機会にもなりますし。個人で使う印象の強いzoomは、必要に応じて使う…など、使い分けると良いのではないでしょうか。
おわりに
以上が、実際に現場で活動される、ある一人のエリアマネージャー様のお声でした。
コロナ禍の中でもテレワークがなかなかできず、直接店舗を巡回することは必要ですが、それを最小限にするといった非接触対応は少なからず出来ていたと…。
ただ、業務レベルで店舗責任者やスタッフの方と腰を据えて会議を行うには、Web会議・テレビ会議は非常に有効で導入してほしいツールとのことです。
リモートツールがますます浸透していく中で、今回のエリアマネージャーの方の現場のお声は、Web会議・テレビ会議の導入や、整備をご検討される中でご参考いただければと思います。
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