【お隣オフィス導入事例】三河設備 | M&Aで急成長する組織の一体感・人材定着を常時接続で実現「毎日5分、顔が見える関係が組織を育てる」

愛知県岡崎市の株式会社三河設備は、管工事や水道施設工事を本業としながら、紙製ロードコーン「かみコーン」の自社開発やSDGsへの取り組みでも知られる成長企業です。近年は資本提携やグループ会社の設立といったM&Aを通じて、組織が急速に広がってきました。そんな同社が選んだのが、岡崎本社と名古屋の拠点を画面でつなぎっぱなしにする常時接続システム「お隣オフィス」です。狙いは会議の効率化だけにとどまりません。新しく仲間に加わった人も含め、離れた拠点の社員が毎日自然に顔を合わせ、声をかけ合える関係をつくること。人が辞めず、育つ組織への投資として、同社は常時接続に踏み出しました。

三河設備様お隣オフィス導入事例

導入企業: 株式会社三河設備
業種: 給排水衛生・空気調和・水道施設・土木・電気などの設備工事/部品加工/商品開発
設立: 2000年(平成12年)9月
本社: 愛知県岡崎市滝町
従業員数: 50名(2026年度/平均年齢38歳)
代表者: 代表取締役 佐藤 友哉
導入製品: お隣オフィス(LoopGate専用機・AIカメラ・マイクスピーカー・PC入力ユニット) 各2拠点
Webサイト: https://mikawa-setubi.com/

三河設備 | 設備工事と自社開発「かみコーン」の急成長企業

株式会社三河設備は、2000年に岡崎市で創業した設備工事会社です。給排水衛生設備や空気調和設備の管工事、取水・浄水・配水といった水道施設工事を主力に、岡崎市・豊川市・刈谷市・豊田市の上下水道指定工事店として地域のインフラを支えてきました。管工事や土木の施工管理技士など有資格者が多数在籍し、ISO9001・14001も取得しています。

近年は事業の幅も組織も広げています。2022年に部品加工と商品開発へ乗り出し、2024年には自社開発の紙製ロードコーン「かみコーン」を発売しました。脱プラスチックという課題に応えるこの製品は、同社のSDGsへの姿勢を象徴しています。同じ2024年には株式会社ベストキャピタルと資本提携、2025年には株式会社ハヤシ工業がグループに加わり、子会社ビヨンドセンス株式会社も設立。売上高25.3億円、従業員50名、平均年齢38歳。設備工事と部品加工と自社商品開発で、組織を急速に広げている成長企業です。

紙製ロードコーン「かみコーン」

三河設備が抱えていた課題

グループ拡大で広がった拠点が、組織の一体感を薄めはじめていた

会社が大きくなることは喜ばしい。けれども、人と拠点が増えるほど、組織の中の距離は静かに広がっていきます。三河設備が直面したのは、まさにその課題でした。

設備工事の仕事は、もともと現場が各地に散らばります。社員は施工管理で外に出ることが多く、事務方や経営層も移動に時間を取られがちです。そこにグループ化が重なりました。岡崎の本社に加えて名古屋にも拠点が広がり、新しく仲間に加わったメンバーも増えていく。物理的に離れた人同士が、日々どんな様子で働いているのか、互いに見えにくくなっていったのです。

連絡の中心は電話でした。しかし電話は、かけた相手が今どんな状況なのかが見えません。手が離せないのか、来客中なのか、それとも声をかけても大丈夫なのか。わからないまま受話器を取り、不在なら折り返しを待つ。一つの確認に半日かかることも珍しくありません。たまに会議を開いても、画面に集まるのは用件があるときだけ。「ちょっといいですか」と気軽に相談できる空気は、そこにはありませんでした。

経営層には、明確な問題意識がありました。1週間に1回1時間だけ会議をするよりも、毎日5分でもいいから顔を合わせて言葉を交わすほうが、会社としての方向のずれをその場その場で直していける──。組織のベクトルを合わせることが重要なこの時期に、拠点間のコミュニケーションをどう日常のものにするかは、避けて通れないテーマでした。とりわけ、新しく加わったメンバーは、最初は少なからず身構えるものです。その心理的なハードルを下げ、早く打ち解けてもらうためにも、顔の見える環境が求められていました。

選択肢として、TeamsやZoomといったWeb会議も検討の俎上にはありました。ただ、常時つなぎっぱなしにするにはPCを1台占有し続けなければならず、負荷も高い。なにより、ITに詳しくない社員が誰でもすぐに使えるかというと、そこに不安が残りました。現場を支える会社にとって、「一部の人しか使えない道具」は道具として不十分だったのです。

お隣オフィスが三河設備の課題をどのように解決したか

ワンタッチ接続

リモコン一つの“つなぎっぱなし”が、岡崎と名古屋を「いつもの隣」に変える

三河設備が選んだのは、拠点間を常時接続でつなぐ「お隣オフィス」でした。岡崎本社と名古屋拠点にLoopGateの専用機を1台ずつ置き、画面の中で互いのオフィスがいつも見えている状態をつくる。離れた2拠点を、まるで隣の部屋のように扱う仕組みです。決め手は大きく2つありました。

まず、誰でも使える操作性です。お隣オフィスは専用機による運用を基本とし、リモコンのボタンを押すだけで相手拠点とつながります。テレビをつける感覚に近く、複雑な設定もログイン操作も要りません。「電源を入れたらつながっている」という当たり前を、ITリテラシーに関係なく全員が共有できる。現場の社員から事務方、経営層まで、誰一人取り残さずに使えることが、常時接続を日常に溶け込ませる前提でした。

次に、専用機ならではの安定した品質です。デモンストレーションでは、映像と音声のズレのなさ──いわゆるリップシンクの正確さに、参加者から驚きの声が上がりました。話している人をAIカメラが自動で追いかけ、離れた席の声もビームフォーミングでしっかり拾う。広い事務室の端にいる人の声まで届く様子に、三河設備の担当者は手応えを感じたと言います。

すごいな。これなら、広い会議室の端っこにいる社長の声も、ちゃんと聞こえますね

Web会議にありがちな音の遅れや映像のカクつきがない。この安定感は、国内で28年にわたり技術を磨き、3,000社以上に導入されてきたLoopGateの蓄積に裏打ちされたものです。

お隣オフィスが三河設備にもたらした変化

1週間に1回より、毎日5分のコミュニケーション

毎日5分の「顔が見える関係」が、意思決定と人材定着の土台になる

お隣オフィスの本格運用はこれからですが、デモと導入の検討を通じて、三河設備は得られる変化の輪郭をはっきりと描いていました。

最も期待されているのは、拠点間の心理的な距離が縮まることです。岡崎本社と名古屋拠点の様子が画面の中でいつも見えていれば、相手が声をかけてよい雰囲気かどうかが自然に伝わります。用件がなくても、ふと目が合えば「お疲れさまです」と一言交わせる。役員の顔が毎日見えることで、現場の社員も気軽に相談を持ちかけられるようになる。担当者は、その積み重ねが組織を動かしていくと考えています。

M&Aで新しく入った会社の人たちは、最初は少し身構えている部分もあると思うんです。でも、役員の顔が毎日見えて、気軽に5分だけ話ができる。その積み重ねで、仕事のスピードが変わる気がします

この変化は、グループ拡大期の三河設備にとって大きな意味を持ちます。新しく加わったメンバーが早く打ち解け、岡崎と名古屋が一つのチームとして動けるようになる。経営層が課題としていた「組織のベクトルを合わせる」という命題に、常時接続は日々少しずつ効いていくはずです。週に一度の会議では拾いきれなかった細かな認識のずれを、毎日の短い会話で埋めていく。会議のための会議を減らし、判断を速める効果も見込まれます。

岡崎と名古屋を行き来していた移動の負担が軽くなることも、現実的なメリットです。顔を合わせるためだけの往復に費やしていた時間や交通費が減れば、その分を本来の業務に振り向けられます。ちょっとした確認のためにわざわざ半日を空けて出向く、という判断も要らなくなります。

そして三河設備が見据えるのは、人材の定着です。採用や情報発信に力を入れ、若い世代が多く集まるこの会社にとって、入った人がいきいきと働き続けられる環境づくりは経営そのものと言えます。離れた拠点で働く人を孤立させず、いつでも誰かとつながっている安心感を持てること。常時接続は、その土台になります。人を採り、育て、長く活躍してもらう──その循環を支えるインフラとして、お隣オフィスは位置づけられているのです。

今後の展望

ブラウザリンクとグループ全社展開で、常時接続を“辞めない組織”の基盤に育てる

岡崎・名古屋の2拠点から始まる三河設備の常時接続は、これから少しずつ役割を広げていきます。

資料共有とブラウザリンクで、現場と外出先までつなぐ

導入構成には、PC画面を相手拠点に映すためのPC入力ユニットが含まれています。経理データの突き合わせや図面の確認など、細かな数字や資料を一緒に見ながら話す場面で、この機能が生きてきます。さらにLoopGateには、専用機だけでなくブラウザリンクで会議に参加できる仕組みもあります。外出先や移動中の役員が、手元の端末から拠点の様子に加わる──そんな使い方も視野に入ります。現場の多い設備工事会社にとって、固定された場所だけでなく、人がいるあらゆる場所をつなげる柔軟さは心強いものです。

グループ全社への展開

三河設備のグループには、ハヤシ工業やビヨンドセンスといった会社が加わっています。2拠点で常時接続の手応えを確かめたうえで、グループ各社へと接続の輪を広げていけば、お隣オフィスはグループ全体の結節点になります。資本提携やグループ化で広がった組織を、ばらばらにせず一つにまとめておく。その役割を、画面の向こうにいつも仲間がいる環境が担います。

採用・育成のインフラとして

若い社員が多く、人を大切にする三河設備にとって、常時接続は育成の場にもなり得ます。離れた拠点の先輩に気軽に質問できる、ベテランの仕事ぶりが日常的に見える。そうした環境は、若手が育つ速度を変えていきます。採用に力を入れる同社が次に向き合うのは「入った人をどう活躍させ続けるか」であり、常時接続はその答えの一つになるでしょう。

水道や空調といった社会インフラを足元から支えてきた会社が、今度は自社の組織を支えるインフラとして常時接続を選んだ。その選択には、設備工事と自社製品開発の二刀流で成長を続け、グループとして大きくなっていく三河設備らしさがにじみます。人が辞めず、育ち、離れていても一つのチームでいられる組織を、毎日5分の「顔が見える関係」から育てていく。拠点の拡大と組織の一体感の両立に悩む成長企業にとって、三河設備の取り組みは一つの確かな手がかりになるはずです。