【テレ窓導入事例】中山間地域の医療を守るために-長岡市が挑むオンライン診療車という新たな取り組み

中山間地域の医療を守る!長岡市が挑む未来の診療―LoopGateが切り拓くオンライン診療革命[新潟県 長岡市]

市域の多くを中山間地域が占める新潟県長岡市では、「医療を受け続けられること」そのものが、地域の将来を左右する重要なテーマとなっていました。診療所は点在し、医師は限られ、住民が診療所へ足を運ぶことも容易ではありません。
こうした条件の中、長岡市はオンライン診療という新たな選択肢に目を向けました。同市では、オンライン相談システム「テレ窓」を車両に搭載した「オンライン診療車」を活用し、地域を訪問しながら医師とリモートで接続する診療体制を構築しています。本事例では、長岡市が中山間地域医療の課題にどのように向き合い、運用として成立させてきたのかを紹介します。

新潟県 長岡市役所について

長岡市は新潟県中部に位置し、市域内に広範な中山間地域を抱える自治体です。地域によって生活環境や医療アクセスに差があり、特に山間部では高齢者を中心とした住民が暮らしています。
市内には複数の診療所が配置されていますが、医師や医療資源には限りがあり、地域ごとの条件に応じた医療提供の仕組みが求められてきました。

長岡市
長岡市 山古志地域の風景(長岡市提供)
長岡市 山古志地域の風景(長岡市提供)

長岡市が抱えていた課題

中山間地域における医師確保と診療継続の不安定さ

中山間地域の診療所では、医師の確保そのものが大きな課題となっていました。山間部にある山古志地域では、38年にわたり地元出身の医師が診療を担ってきましたが、高齢を理由に2022年に引退しています。その後、新たな医師が就任し、市立山古志診療所では週2回の診療体制を維持していますが、将来的に同様の体制を継続できるかは不透明な状況にあります。
特定の医師に依存した診療体制は、今後の医師不足を見据えると、安定的な医療提供の観点から見直しが必要でした。

距離が生む診療判断と情報共有の難しさ

中山間地域では、診療所と医師の所在が物理的に離れているため、患者の状態について医師の判断を仰ぎたい場面でも、すぐに状況を共有することが難しい状況がありました。
電話による連絡では、患者の表情や動作、現場の様子を十分に伝えることができず、診療の進め方に迷いが生じるケースもありました。

高齢化が進む地域における受診そのものの困難さ

一方で、中山間地域に暮らす住民の多くは高齢者であり、頻繁に診療所へ足を運ぶこと自体が容易ではありません。自家用車を運転できない場合や家族の支援が必要となるケースもあり、体調に不安があっても受診を控えてしまう状況が見られていました。
医療を提供する側の体制だけでなく、医療を受ける側の生活条件や移動負担も含めた対応が求められていました。

テレ窓/LoopGateが長岡市をどのようにサポートしているか

オンライン診療車での利用を前提とした仕組みへの見直し

長岡市では、オンライン診療車の運用開始当初、一般的なWeb会議システムを用いて医師と接続していました。しかし、移動を伴う車両内での利用では通信が安定しにくく、接続操作の負担もあり、十分に活用できない状況がありました。
こうした実運用上の課題を踏まえ、オンライン診療車での利用に適した仕組みとして、オンライン相談システム「テレ窓」が採用されています。

シンプルな操作で医師と接続できるオンライン相談環境

テレ窓は、診療や相談の流れの中で、シンプルな操作で医師と接続できる点が特徴です。通信操作に手間を取られることなく、必要なタイミングで映像と音声による相談を行えるため、診療車という限られた環境でも運用しやすい仕組みとなっています。
テレ窓の基盤として活用されているのが、LoopGateです。移動環境下での利用を想定した通信品質により、オンライン相談を行える環境が整えられています。

地域を訪問しながら医師とつながる運用

テレ窓を搭載したオンライン診療車は、中山間地域を巡回し、訪問先で医師とリモート接続する形で運用されています。診療や健康相談が必要な場面では、現地での対応を行いながら医師とつながることで、医師が車両に同乗しなくても診療や相談を行える体制が取られています。

オンライン診療の体制図
オンライン診療の体制図

テレ窓/LoopGateが長岡市にもたらした変化

医師が現地に同行しなくても診療が成立する体制の構築

テレ窓を活用したオンライン相談の運用により、医師が必ずオンライン診療車に同乗しなくても、診療や相談を行える体制が構築されました。診療車が地域を訪問し、必要な場面で医師と接続することで、現地対応と遠隔での診療判断を組み合わせた運用が行われています。
こうしたオンライン診療車の取り組みは、長岡市の公式サイトでも紹介されており、地域医療を支える施策の一つとして位置づけられています。

長岡市公式ページ – 患者の負担を軽減!オンライン診療車を県内初導入

映像を通じた情報共有による診療判断のしやすさ

映像と音声を通じて医師とつながることで、診療や健康相談の場面において、現場の状況を共有した上でのやり取りが行われています。
患者の顔色や仕草に加え、薬の包装や錠剤の印字まで画面越しに確認できるため、服薬状況を含めた相談が行いやすくなり、診療判断や対応の進め方が整理されています。

地域を訪問する診療という選択肢の定着

オンライン診療車の運用により、診療所への来院を前提としない診療提供の形が加わりました。診療車で地域を訪問し、必要に応じて医師とつながることで、地域の状況に応じた柔軟な対応が行われています。
高齢の住民にとっても、移動の負担を抑えた形で相談や診療を受けられる機会が確保されています。

オンライン診療車(長岡市提供)
オンライン診療車(長岡市提供)

「薬の包装や錠剤の印字まで確認できる」、オンライン診療に必要な対面の鮮明さが実現できています。

映像を通じて、患者の顔色や仕草に加え、薬の包装や錠剤の印字まで確認できるため、「オンライン診療」として相談が行いやすくなっています。それが車両に搭載されるという形式に将来性を感じます。

地域を訪問する診療の形として、無理のない運用ができており、中山間地域の医療革新につながっています。

長岡市 ご担当者様

テレ窓/LoopGateならではの価値

移動を伴う診療車内での利用がポイントとなっていました。この環境下では、通信の安定性だけでなく、接続操作が煩雑にならないことが重要な条件となります。
テレ窓は、シンプルな操作で医師と接続でき、診療や住民対応の流れを妨げない点で、オンライン診療車という制約下でも運用を成立させる仕組みです。

また、患者の様子や薬剤情報を映像で確認しながら相談できる点は、医療現場のコミュニケーションに適しており、診療や服薬確認といった実務に自然に組み込まれています。
こうした特性を持つ点が、オンライン診療車の運用を支える役割を果たしています。

今後の展望

長岡市では、オンライン診療車とテレ窓を活用した取り組みを、中山間地域医療を支える運用の一つとして位置づけています。今後は、診療や健康相談、服薬確認など、地域の状況に応じた活用の広がりを検討していく考えです。
医師の確保がより難しくなる将来を見据え、医師の配置や移動に依存しにくい診療体制の一部として、オンライン診療車の運用を継続的に活かしていくことが想定されています。

中山間地域を抱える自治体では、医師不足や住民の移動負担といった課題が共通しています。長岡市の取り組みは、医師を現地に常時配置することだけに頼らない選択肢を示すものであり、同様の課題を抱える他の地方自治体にとっても、地域医療を維持していくためのヒントとなる事例です。

よくあるご質問

Q
テレ窓は無線回線でも接続できますか?
A

はい、可能です。
テレ窓は有線回線だけでなく、モバイル回線などの無線通信環境でも利用できます。長岡市の事例では、車両に搭載したオンライン診療車での運用を想定し、固定回線が敷設されていない環境でも医師と訪問先を接続できる手段として活用されています。回線環境に応じて、現場で柔軟に運用できる点が特徴です。

Q
テレ窓の本体はどれくらいのサイズですか?
A

テレ窓のセットトップボックス本体は、
幅:約140mm × 高さ:約49mm × 奥行:約135mm と、コンパクトなサイズです。

車両や限られたスペースへの設置を前提とした構成となっており、オンライン診療車のような移動型の運用にも組み込みやすい仕様です。

オンライン診療車内での診療風景(長岡市提供)
オンライン診療車内での診療風景(長岡市提供)
窓口業務の業務効率化を実現、テレ窓製品パンフレットダウンロード
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