
医療機関では、複数拠点に分かれた事務所間の連携が、日常業務の質やスピードに直結します。電話やメールを中心とした従来のやり取りでは、情報の行き違いや確認待ちが発生しやすく、業務外の調整時間が積み重なる状況がありました。
医療法人純心会では、9地点の事務所を同時に常時接続する環境としてお隣オフィスを導入しています。拠点同士を常につないだ状態で業務を行うことで、以前は約1時間を要していた確認や調整が5分程度で完結するようになり、事務所間コミュニケーションにかかる時間を約92%削減しています。現在では、お隣オフィスは、事務所間の業務連携を支えるインフラ環境として、日常業務に欠かせない存在となっています。
医療法人純心会について
医療法人純心会は、香川県の地域医療を担う医療法人として、複数の医療機関および関連施設を運営しています。診療機能を支える各拠点に加え、法人全体の運営を支える事務所機能が複数地点に配置されています。
法人運営に関わる事務業務は、診療報酬請求、職員管理、施設運営に関する調整など多岐にわたり、各拠点の人員状況や労務体制を踏まえた連携確認が日常的に発生しています。そのため、事務所同士が連携しながら業務を進める体制が前提となっています。
純心会では、これらの事務所が9地点に分かれて配置されており、それぞれが役割を分担しながら法人運営を支えています。拠点間での情報共有や確認は、特別な業務ではなく、日々の業務の中で自然に発生するものとして位置づけられています。
Webサイト: 医療法人社団 純心会

医療法人純心会が抱えていた課題
医療現場を支える人員配置・就労管理におけるコミュニケーションの重要性
医療機関である医療法人純心会では、看護師をはじめとした医療スタッフの人員配置や就労体制の管理も、事務所業務の重要な役割となっています。欠員が生じた場合や勤務調整が必要な場面では、速やかに状況を把握し、対応を進めることが求められます。
こうした人員管理に関する業務では、医療現場特有の専門用語や略語が日常的に使われるため、文面だけのやり取りでは意図が正確に伝わりにくい場面もあります。特に、勤務時間や配置に関わる調整では、認識のずれがそのまま現場の混乱につながる可能性があり、コミュニケーションミスは避けなければなりません。
地域医療を支える病院として、事務部門における判断や調整も、医療提供体制の一部として機能しています。そのため、人員配置や就労管理に関する確認や相談は、できるだけその場で状況を共有し、認識を揃えながら進める必要がありました。
事務所間連携における非同期コミュニケーションの限界
一方で、これらの確認や調整も電話やメールを中心とした非同期のやり取りに依存していたため、相手の状況が分からないまま連絡を取る必要があり、即時の判断や対応が難しい場面もありました。
例えば、当日の勤務状況確認のように、本来であれば直接話せば数分で済む内容でも、電話の空振りやメールの返信待ちが重なることで、結果的に1時間ほど要する場面がありました。情報が十分に伝わらず、差し戻しや再確認が発生することもあり、確認作業そのものが業務の負担となっていました。
医療情報を扱う環境に配慮したネットワーク分離の必要性
一方で、医療機関である純心会の院内には、患者カルテ情報などを扱う専用のセキュアなネットワーク環境が存在しています。これらの環境は厳格なセキュリティ管理のもとで運用されており、新たな通信機器やシステムを安易に接続することは現実的ではありませんでした。
そのため、事務所間のコミュニケーションを改善したいという要請がある一方で、院内ネットワークと同一環境で常時接続型の仕組みを導入することには慎重な判断が求められていました。業務連携の効率化と、医療情報を扱う環境の安全性をどのように両立させるかが、導入検討における重要な前提条件となっていました。
お隣オフィスが医療法人純心会をどのようにサポートしているか
9地点を常時接続する業務環境の構築
純心会では、9地点に分散した事務所をお隣オフィスで常時接続し、拠点同士が常につながった状態で業務を行っています。相手の様子を確認したうえで、そのまま会話を始められるため、連絡のための待ち時間が発生しにくい運用となっています。
日々の労務状況確認や人事採用事務手続きに関する相談なども、内容を共有しながらその場で進められるため、認識のずれや差し戻しが起こりにくい状態が保たれています。
この環境の導入成果として、コミュニケーションロスを92%削減できました。
全体共有と個別通話を使い分けた運用
常時接続を基本としながら、全体で共有する必要のない内容については、特定の拠点とだけ会話できる個別通話機能を活用しています。9地点がつながった状態でも、必要な範囲でやり取りを行うことで、他拠点の業務進行を妨げない形で運用されています。
医療情報を扱う環境と切り分けたネットワーク構成への対応
院内で患者カルテ情報などを扱う専用のセキュアなネットワーク環境とは切り分けた形で、お隣オフィスを運用しています。医療情報を扱う環境に新たな通信機器を接続することなく、事務所間のコミュニケーション専用として一般ネットワーク回線を新たに用意し、その回線上でお隣オフィスを稼働させています。

お隣オフィスが医療法人純心会にもたらした変化
確認作業が業務フローの中で完結する状態へ
9地点常時接続の運用が定着したことで、事務所間のやり取りは、都度連絡を取って調整するものから、必要なタイミングでそのまま確認するものへと変化しています。確認や調整に要する時間が、業務進行の前提条件として組み込まれるようになりました。
確認待ちや手戻りが減り、事務所間のやり取りは連続性を持って行われています。電話やメールによる行き違いが減少し、拠点間の雰囲気にも変化が生まれています。
お客様の声
”どう使えばより良くなるかを考えながら工夫すること自体も面白い。”
私のいる拠点では、65型のモニターを使って9地点を常時接続しています。画面が大きいため、どの拠点の様子もはっきり分かり、誰が席にいるのか、今どのような状況なのかを一目で把握できます。
事務所にいる間は、できるだけマイクをオンにした状態で運用しています。業務のやり取りだけでなく、ちょっとした声掛けや空気感も含めて共有されるため、拠点同士の距離を感じにくくなりました。電話やメールでは伝わらなかった事務所の雰囲気が、そのまま空間としてつながっている感覚があります。
業務上の意思疎通を円滑にすることを目的に導入しましたが、実際にはそれ以上のコミュニケーションが生まれています。どう使えばより良くなるかを考えながら工夫すること自体も面白く、今では事務所間の連携を支える業務基盤として自然に溶け込んでいます。
前田 氏
医療法人純心会
純心会での使われ方に関する、よくあるご質問
可能です。リモコン操作で個別通話を行いたい拠点を選択することで、全体会話から個別通話へ即座に切り替えることができます。接続を切り直す必要はなく、業務の流れを止めずに使い分けることができます。
はい、保てます。
映像品質は各拠点のネットワーク通信速度に依存する部分はありますが、通信速度に問題がなければ、複数拠点を接続した状態でも安定した映像を共有できます。65型モニターのような大画面を利用することで、各拠点の様子をよりはっきりと確認できます。
お隣オフィスならではの価値
お隣オフィスは、会議のために使うツールではなく、9地点を常時つなぐ業務基盤として運用されています。接続操作を前提とせず、業務の延長としてそのまま使える点が、純心会の事務所業務に適しています。
常時接続と個別通話を組み合わせることで、全体共有と個別相談を整理しながら、無理のない形で使い続けられる環境が構築されています。業務内容や拠点構成に応じて柔軟に運用できる点が、事務所間連携を支える基盤として定着している理由です。
今後も、業務内容や体制の変化に応じて、拠点間のコミュニケーションの在り方を見直しながら、円滑な業務運営を支える環境として活用を続けていく考えです。
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