【LoopGate導入事例】横須賀市上下水道局が挑むIoT技術による拠点集約化。コミュニケーション維持システムとしてLoopGateを採用

横須賀市上下水道局における遠隔コミュニケーションシステム「LoopGate」導入事例

横須賀市上下水道局 様

横須賀市上下水道局は、神奈川県横須賀市の水道事業と下水道事業を担う行政組織です。市民約37万人に対し、安全で良質な水道水の供給と下水処理を提供し、日々の生活インフラを支えています。複数の浄水場や浄化センターを運営し、技術的な監視・維持管理を通じて地域のライフラインを守る役割を果たしています。

横須賀市 Webサイト: https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/

本記事の要約

IoTと常時接続コミュニケーションにより浄水場の遠隔運転体制を実現

本事例は、横須賀市上下水道局様が国の「IoT・新技術活用推進モデル事業(令和5~6年度)」として実施した、浄水場運転管理の高度化・省人化に向けた取り組みです。
本モデル事業では、浄水場に設置した高性能カメラ等による「浄水場遠隔モニタリングシステム」と、拠点間を常時接続する「コミュニケーション維持システム」を同時に構築し、現場の状況把握から判断、指示、協議までを一体で遠隔化する運転体制の実証が行われました。

単なる遠隔監視やWeb会議の導入ではなく、
・水質や設備状態をリアルタイムで可視化する「目」
・その情報をもとに複数の技術者が臨場感をもって議論・判断できる「場」
を同時に整備することにより、少人数でも安全で確実な浄水場運転を継続できる体制を構築することが目的でした。

この「場」を担うコミュニケーション基盤として、常時接続・高画質・高音質・高レスポンスを特長とするリモートコミュニケーションシステム「LoopGate」が採用されています。

横須賀市上下水道局様が抱えていた課題

少人数運営への転換と遠隔監視・判断体制の確立が求められていた

人口減少に伴う水需要の減少や施設の老朽化、職員数の減少を背景に、同局では働き方改革を推進していました。その一環として、水道部門の水質職員を集約し、少人数で効率的に水質管理を行う体制への移行を検討していました。
LoopGate導入前の水質管理業務は、市内の拠点と30km離れた浄水場の双方に水質職員を常駐させており、人員面での負担が大きい状況でした。

そこで同局は、国の「IoT・新技術活用推進モデル事業」として、浄水場に設置したカメラやセンサーにより、沈殿池やろ過池の状況、ブロック形成の様子、水質データなどを遠隔から常時監視できる「浄水場遠隔モニタリングシステム」の導入を進めました。

しかし、単に映像やデータを遠隔で「見る」だけでは、運転管理は成り立ちません。異常時の原因分析、運転条件の変更判断、委託業者や現場担当者との協議、若手職員への技術指導など、浄水場運転にはリアルタイムかつ臨場感のあるコミュニケーションが不可欠です。

そのため「遠隔モニタリングシステム」とあわせて、「コミュニケーション維持システム」を導入し、拠点側にいながら浄水場と同等の業務環境を構築する必要がありました。LoopGateはこのコミュニケーション維持に関する主要な役割を担っています。

特に課題だったのは、浄水場職員や委託業者と、拠点側の水質職員との日常的なコミュニケーションの維持です。水質異常時に多人数が現場にいる感覚で議論できる仕組みや、日常的に気軽に気になる点を相談できる体制が求められていました。

横須賀市上下水道局がLoopGateを選定した理由・決め手

遠隔監視の“先”にある判断と協議を支える常時接続コミュニケーションの必然性

浄水場遠隔モニタリングシステムにより、沈殿池やろ過池の状況、水質データ、設備の運転状態を映像と数値で把握できるようになっても、それだけでは運転管理は完結しません。
異常兆候の判断、運転条件の調整、委託業者への指示、複数の技術者による協議と合意形成といった「人の判断と対話」が不可欠であり、その部分を支えるコミュニケーション基盤の品質が、遠隔運転体制全体の成否を左右します。

製品選定にあたっては、遠隔拠点側にいても、あたかも浄水場にいるような感覚でコミュニケーションが取れることを重視しました。LoopGateは、常時接続、誰でも簡単に使える操作性、高画質・クリアな音声、高レスポンス、充実したサポート体制が魅力でした。特に、離れた拠点間でも「現場にいる感覚」でやり取りできる常時接続機能や、ITに不慣れな職員・委託業者にもやさしい直感的な操作性が決め手となりました。また、ビデオ通話をしていない時間も、HDMI入力を活用して浄水場の水質データを拠点でリアルタイムに表示できる点も、大きなポイントでした。

他のウェブ会議システムとも比較しましたが、LoopGateは現場感において圧倒的で、システムの安定性や遠隔地同士の常時・安心接続の点でも他製品より優れていると感じ、最終的に選定しました。

草間係長(左)と林係長(右)

横須賀市上下水道局が取り入れたLoopGateならではの価値

遠隔でも“現場の判断と連携”を成立させ、運転体制の集約と技術継承を可能に

浄水場遠隔モニタリングシステムが「設備や水質の状態を把握する目」であるとすれば、LoopGateは「人の判断と協議を成立させる場」として機能しています。
この二つを同時に導入したことで、単なる遠隔監視ではなく、運転判断・指示・技術継承まで含めた“運転体制そのものの遠隔化”が実現しました。

導入検討時には、いくつか不安や懸念がありました。特に、拠点にいながら現場にいる感覚でやり取りできるかどうか、常時接続が安定して行えるか、価格に見合った他のウェブ会議システムとの差別化が本当にあるのかが気になりました。また、ITに不慣れな職員や委託業者でも簡単に使えるか、新しい仕組みが現場でスムーズに定着するかも懸念点でした。

LoopGateは、上下水道局の業務に違和感なく溶け込んでいます。
朝はスイッチを入れるだけで接続が確立し、画面の前で声をかければそのまま会話が始められるため、職員にとって負担がありません。遠隔地にいながら浄水場にいるような感覚で相談や議論、運転指示が行え、複数人が同時に会話へ加わることで、拠点間の連携が自然に保たれています。さらに、これまで浄水場を担当していなかった職員も、日常的にやり取りを耳にすることで、自然に業務知識が身についていきます。水質管理の指示を遠隔で行えるようになったことで、逸見総合管理センターに職員を集約でき、少人数でも効率的な管理体制を構築できました。同じ場所で業務を進めることで、ベテランから若手への技術継承もよりスムーズになっています。

現場での利用風景
Point:常時接続の価値

LoopGateの特長である「常時接続」は、単なるビデオ通話ではなく、拠点同士を日常的に繋ぎ続ける仕組みです。
常時接続がもたらす価値は次の3点に集約されます。

  1. 即時性
    必要な時にすぐ声をかけ、即座に判断や確認が可能。メールや電話で避けられないタイムラグを解消する。
  2. 一体感
    挨拶や雑談を交えたやり取りが日常的に生まれ、離れた拠点間でもワンチームとしての意識を醸成する。
  3. 空間共有
    映像を通じて相手の様子や空気感を感じられることで、安心感と臨場感あるコミュニケーションが可能。

この仕組みは、上下水道局のように複数拠点で連携する組織にとって、業務効率化や技術継承を支える基盤となっています。
(RTCテックソリューションズより)

アクアン
横須賀上下水道イメージキャラクター アクアン

横須賀市上下水道局が見る今後の展望

少人数運営と災害対応を見据えた上下水道インフラDXの将来像

現在は浄水場と水道の技術系拠点のみを接続していますが、今後は本庁舎や下水の技術系拠点とつなげたり、災害時にインターネットの代替通信手段として活用することも検討しています。

今後は水需要の減少と施設の老朽化が重なり、上下水道局には少人数で効率的に事業を運営することが求められます。加えて、全国的に問題となっているインフラ維持や更新の課題も避けて通れません。今回の取り組みは、こうした状況下でも安全で良質な水道水を供給し続けるための一助になると考えています。

人口減少と施設老朽化が進むなかで、少人数で効率的に業務を回す――。
横須賀市上下水道局様の取り組みは、これからの自治体や公共インフラ事業が直面する課題を象徴しています。

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