【LoopGate導入事例】リモート専用機で研修に耐える映像・音声品質を確保ー首都圏ALSOKグループ教育訓練組合の警備員研修オンラインの取り組み

リモート研修の導入で研修の効率化と人件費削減を実現 - 首都圏ALSOKグループ教育訓練組合 様

警備員研修は、警備業法により実施が定められた法定研修であり、簡略化や省略が許されるものではありません。首都圏ALSOKグループ教育訓練組合では、コロナ禍を受けて大人数による集合型研修の実施が難しくなる中、受講室を分散させた形で研修を継続する必要がありました。

受講室が分かれることで、講師の移動や研修運営の負担が増え、年間約60回に及ぶ研修の中で、人件費や移動交通費といったコスト面の課題も顕在化していきます。こうした背景から、同組合では、講師がいる受講室と別拠点の受講室同士をつなぐリモート研修の検討を進めました。

首都圏ALSOKグループ教育訓練組合について

首都圏ALSOKグループ教育訓練組合は、ALSOKグループ各社に所属する警備員の教育・訓練を担う組織です。新任教育や現任教育など、警備業法に基づく研修を継続的に実施し、警備業務に必要な知識や姿勢を身につけるための教育体制を支えています。

研修は年間を通じて高い頻度で行われており、教育内容の正確さに加え、研修の質を安定して維持できる運用体制が重要な役割を担っています。

首都圏ALSOKグループ教育訓練組合が抱えていた課題

コロナ禍を契機に、集合型研修の継続が困難に

警備員研修は、警備業法により実施が定められた法定研修であり、簡略化や省略が許されるものではありません。首都圏ALSOKグループ教育訓練組合においても、新任教育や現任教育などの研修を、年間を通じて継続的に実施してきました。

しかし、コロナ禍を受けて大人数での集合型研修の実施が難しくなり、受講室を分散させた運用が必要となりました。研修そのものを止めることはできない中で、複数の受講室をつなぐ形でのリモート研修が模索されるようになります。

Web会議ツールでは、法定研修としての運用に不安が残った

当初は、一般的なWeb会議ツールを用いたリモート研修にも取り組みました。映像と音声をつなぐこと自体は可能であったものの、警備員研修として運用する中で、次第に課題が明らかになっていきました。

研修では、資料やスライドが見えることに加え、「警備員指導教育責任者」の資格を持つ教官が、受講者の姿勢や動作を目視で確認する必要があります。敬礼や挙手といった一瞬の動作も含め、受講状況を継続して把握できることが、法定研修としての重要な要件でした。

しかしWeb会議ツールでは、端末の処理状況や通信環境によって映像の表示状態が変わる場面がありました。映像が一時的にカクついたり、動きが滑らかに見えない状況が生じることもあり、受講室全体の様子や受講者の細かな所作を継続して確認することが難しいと感じられていました。法定研修として求められる確認を安定して行うには、不安が残る状況でした。

操作やトラブル対応が、研修進行の負担となっていた

加えて、運用面での負担も課題となっていました。Web会議ツールは、接続や設定に一定の操作が必要となるため、教官の中には操作に慣れるまで時間を要するケースもありました。

接続や設定に手間取ることで研修開始が遅れてしまう場面もあり、研修そのものとは直接関係のない対応が現場の負担となっていました。年間約60回に及ぶ研修を安定して実施していく上で、研修の流れを止めない運用を実現できる仕組みが求められていました。

研修風景

LoopGateが首都圏ALSOKグループ教育訓練組合をどのようにサポートしているか

動きが途切れず見え続ける、法定研修に耐える映像品質を確保

一般的なPCベースのWeb会議ツールでは、端末上で複数のアプリケーションやOSの処理が同時に動作します。そのため、通信状況や端末負荷の影響を受けやすく、映像のフレームレートが低下し、動きがカクついて表示される場面が生じることがあります。こうした映像では、受講者の細かな所作を正確に確認することが難しく、法定研修としての質を担保する上で課題が残っていました。

LoopGateは、リモート接続を目的とした専用機として、映像・音声の送受信に必要な処理に特化した構成を採用しています。不要なバックグラウンド処理を持たない設計により、受講室全体の様子を安定して映し出すことが可能にしました。
これにより、敬礼や挙手といった一瞬の動作についても、映像の乱れに妨げられることなく、動きの流れとして確認できる環境が整えられました。「動きが途切れず見え続ける」こと自体が、研修運用を支える要素となっています。

研修を止めないための、シンプルで安定した運用を実現

もう一つのポイントが、運用面での安定性です。PCを用いたWeb会議では、OSの更新通知やセキュリティソフトの動作、予期せぬ再起動などが発生する可能性があり、ITに詳しくない現場では対応が難しい場面も想定されます。

LoopGateは通信と映像表示に特化した専用機であり、電源を入れるだけで接続状態に入れるシンプルな操作性を備えています。複雑な設定や操作を必要としないため、教官が機器操作に時間を取られることなく、研修そのものに集中できる環境が整えられました。こうした「研修を止めない」運用が可能になった点も、年間約60回に及ぶ研修を継続的に実施する上で重要な要素となっています。

リモート研修を可能にする機器構成までを含めたトータルコーディネート

専用機の導入にあわせて、研修環境全体を前提とした機器構成のサポートも行いました。今回は、約30名規模の受講室での利用を想定し、受講者全体の様子を把握できる環境づくりを重視しています。

カメラには、受講室全体を映し出せる対角78°の広角表示に対応した固定式Webカメラを採用しました。教壇付近に設置することで、教官が受講者の配置や姿勢、動作を一望できる構成としています。

音声面では、本体とマイクが分離した形式のスピーカーマイクを選定し、受講室内の複数箇所に拡張マイクを設置しました。これにより、広い受講室であっても、机を挟んだ位置からの発言や質疑の声を拾いやすくなっています。あわせて、30名規模の大会議室でも聞き取りやすい音量と明瞭さを確保できるスピーカー構成とすることで、教官・受講者双方にとってストレスの少ない研修環境を整えました。

LoopGateは、こうしたカメラ・マイク・スピーカーの選定や配置も含めてトータルでコーディネートすることで、リモート研修に求められる品質と運用性の両立を支えています。

専用機によって起きた変化と相乗効果

研修運営の負担軽減と、コスト面での相乗効果

これまで同組合では、各地の受講室を巡回しながら研修を実施しており、結果として年間で約60回に及ぶ研修が行われていました。講師は開催地ごとに移動する必要があり、研修運営にかかる時間的・人的な負担に加え、移動交通費も発生していました。

リモート研修にLoopGateを取り入れたことで、講師がいる受講室と各地の受講室を同時に接続する運用が可能となり、一度の研修で複数地点を対象とした開催が行われるようになりました。これにより、これまで拠点ごとに実施していた研修を集約できる余地が生まれ、研修実施回数を抑える運用も視野に入れられるようになっています。

講師の移動回数を減らせることで、時間的な負担の軽減に加え、移動交通費や人件費といったコスト面でも効率化が見込まれています。研修の質を維持したまま、運営体制を見直せる環境が整いました。

今後の展望

現在のリモート研修環境を基盤に、今後、講義内容や研修形態に応じて、より研修を行いやすい環境づくりを進めていく考えです。例えば、ハンドマイクを導入することで、講師が研修をより行いやすくするような検討もなされています。

研修用途に適した専用機による環境が整っているからこそ、段階的な改善にも取り組みやすい体制となっており、教育体制全体を支える仕組みとしての活用が期待されています。

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