【お隣オフィス導入事例】貴重なドライバー人財を守るため―キャリアカー輸送を支える、騒音環境でもAIで確実につながる“孤立させない組織づくり”

【お隣オフィス導入事例】貴重なドライバー人財を守るため―キャリーカー輸送を支える、騒音環境でもAIで確実につながる“孤立させない組織づくり”

特殊免許を要するキャリアカーによる車両輸送を担うエムズキャリー。若手不足が続く物流業界において、高度な運転技術を持つドライバーは確保が難しい、非常に貴重な人財です。その人財を守ることは、重要な経営課題の一つでした。拠点拡大に伴う事務所分割という転機に加え、電話や来客対応が頻繁に発生する騒音環境の中で、拠点間の連携をどう維持するか。エムズキャリーは常時接続型コミュニケーションシステム「お隣オフィス」(LoopGateを常時接続用途に特化したパッケージ)を導入しました。顔が見え、声が届く日常を整えることで、孤立させない組織づくりを進めています。

株式会社エムズキャリーについて

エムズキャリーは、キャリアカーによる車両輸送を専門とする運送会社です。中古車オークション会場から販売店、港湾から輸出拠点への輸送など、車両輸送に特化した事業を展開。岡山本社を中心に、北九州、山口(下関)、千葉(木更津)に拠点を構え、従業員は約90名。その大半がドライバーという構成です。

キャリアカーは大型免許や牽引免許が必要な特殊車両であり、安全運行には高度な技術と経験が求められます。確保が非常に難しい、非常に貴重な人財であるドライバー。その人財を守ることは、経営に直結する重要なテーマでした。

株式会社エムズキャリー

株式会社エムズキャリー

エムズキャリーが抱えていた人材確保とコミュニケーションの課題

大型免許・牽引免許を要するドライバー人財の確保と定着という経営課題

エムズキャリーにとって、最大の財産はドライバーです。キャリアカーは大型免許や牽引免許を必要とする特殊車両であり、安全運行には高度な運転技術と経験が求められます。大型免許の取得条件は、【満21歳以上(特例で19歳以上も可)かつ普通・中型・準中型・大型特殊免許の保有期間が通算3年以上】ということもあってその担い手は限られており、若年層からの応募も多いとは言えません
確保が難しく、非常に貴重な人財であるドライバー。その人財を守ることは、重要な経営課題の一つでした。単に採用するだけではなく、安心して働き続けられる環境を整えることが求められていました。

拠点分割と電話中心のやり取りで深まる“孤立への懸念

拠点間の日常のやり取りはほぼ電話でした。「声は知っているが顔は知らない」
受話器越しの声だけでは、感情やニュアンスが十分に伝わらないこともあります。実際には怒っていなくても、声色だけでは強く聞こえてしまうこともある。小さな誤解が積み重なれば、心理的な距離が生まれる可能性があることに危機感を感じていました。

加えて、従業員増加に伴い北九州事務所は手狭となり、港湾に近接する立地条件から移転は難しく、事務所を分割する判断に至りました。それまで隣の席でやり取りしていた担当者との物理的距離が生まれることは、コミュニケーションの希薄化につながる懸念がありました。
さらに、事務所内は電話の着信音や会話が頻繁に発生する騒がしい環境です。日常業務が続く中で、拠点間の連携をどのように維持するかも、避けて通れない課題となっていました。

北九州は海外輸送を担う重要拠点です。配車係とドライバーの密な連携は、安全かつ円滑な輸送の前提条件でもあります。拠点分割によって連携が弱まることは、事業運営そのものに影響を及ぼしかねない状況でした。

こうした背景から、エムズキャリーは「人財を孤立させない仕組み」が必要だと考え、「拠点間を常に接続する」という仕組みに着目します。そして導入したのが、拠点間 常時接続システム「お隣オフィス」(リモートコミュニケーションシステム「LoopGate」を常時接続用途に特化させたパッケージ)でした。

迫力ある姿で並ぶエムズキャリーのキャリアカー
迫力ある姿で並ぶエムズキャリーのキャリアカー

お隣オフィスがエムズキャリーをどのようにサポートしているか

出社から退社までつなぐ、九州拠点での常時接続運用

エムズキャリーでは主に、北九州と下関の拠点間で常時接続を行っています。出社後に電源を入れ、退社までつないだままという運用です。特別な会議を設定するわけではありません。それまで同じ空間で行っていたやり取りを、そのまま画面越しに再現しています。

〇〇さん、これどうしますか?
自然に声をかける。相手の様子が見える状態で日常の業務が進むことで、拠点が分かれているという感覚は薄れていきました。電話のように用件だけを伝えるのではなく、顔を見て存在を感じながら仕事ができる環境を整えています。

騒音環境でも会話が成立する、AIビデオバーのノイズキャンセリング

事務所内で鳴る電話の着信音や会話といった騒音にどのように対応するか、常時接続を日常業務の中で運用するには、騒音環境の中でも会話が成立することが前提でした。

そこでポイントとなったのが、ノイズキャンセリング機能を搭載したAIビデオバーです。導入前のデモンストレーションで周囲の不要な音が抑えられ、難なく相手とコミュニケーションが取れることを体感しました。その実感が、「これなら現場で使える」という判断につながりました。

わざわざ静かな環境を探したり移動したりするのではなく、業務の延長線上で自然に使える環境が整いました。騒音という現場特有の課題をAIビデオバーのノイズキャンセリング機能でクリアできたことも、常時接続システム「お隣オフィス」を選択したポイントの一つでした。

常時接続がもたらした変化

「こんな人だったんだ」と感じた瞬間

本社と九州拠点を初めて常時接続したとき、画面越しに互いの顔が映りました。それまで電話では日常的にやり取りしていた相手です。しかし実際に顔を見たとき、「こんな人だったんだ」と感じたといいます。
声だけでは伝わらなかった表情や雰囲気が、画面越しに伝わる。怒っているように聞こえた声の裏にあった、実際の穏やかな表情。そのギャップに気づいた瞬間でした。

それは大きな出来事ではありませんが、関係性を変えるには十分な変化でした。

拠点が分かれても、日常は分断されなかった

北九州拠点の分割は、物理的な距離を生みました。それまで隣の席にいた担当者と空間が分かれることは、少なからず不安を伴うものでした。しかし、出社から退社までつながる常時接続の運用により、「いつもの声掛け」はそのまま続いています。改めて会議を設定する必要はありません。画面越しに相手の様子が見えることで、業務の流れの中で自然に相談が生まれます。

分割しても、分断はしなかった。その状態が、日常の中に定着しています。

来客が示した、日常に溶け込む仕組み

ある来客が事務所を訪れた際、常時接続の画面を見て足を止めました。「きれいですね」「ラグがないですね」と、興味を示したといいます。

特別な会議設備という印象ではなく、自然に業務の中に溶け込んでいる。その違和感のなさは、社内のスタッフだけでなく、外部から見ても伝わるものでした。

常時接続は、目立つ存在ではありません。しかし、日常にあること自体が、拠点間のつながりを支えています。

エムズキャリー、宮川代表・高橋様
エムズキャリー、宮川代表・高橋様

本社や千葉、多くの拠点ともつないでいきたいです

現在、常時接続は北九州と山口の拠点間で運用されています。高橋様は、「今はこの2拠点だけですが、本社(岡山)や千葉事業所もつなげられたらいいですね」と話します。

実際に日常で使っているからこそ、広げたいと思える。拠点が分かれていても自然に声を掛け合える環境は、業務の中に違和感なく溶け込んでいます。

高橋様
株式会社エムズキャリー 総務担当

お隣オフィスならではの価値

エムズキャリーでは、「お隣オフィス」以外のコミュニケーションツールも検討しました。しかし、多機能である一方、現場でその機能を使い切れるかという点では疑問が残りました。求めていたのは高度な機能ではなく、日常業務の中で迷わず使える簡単さでした。

その点、「お隣オフィス」はリモコンのボタン一つで接続できる設計です。パソコン操作や複雑な設定を前提とせず、テレビを扱う感覚で使える。この簡便さが、ITツールに不慣れなスタッフが多い現場に合致しました。

さらに、日本人スタッフによるテクニカルサポート体制も安心材料でした。わからないことがあった時にすぐ相談できる環境があることは、現場にとって大きな安心感につながります。現場を止めないサポート体制が、継続運用への信頼を支えています。

多機能であることよりも、確実に使い続けられること
その判断基準に最も合致したのが「お隣オフィス」でした。

今後の展望

現在、常時接続は北九州と山口の拠点間で運用されていますが、今後は岡山本社の移転も見据え、さらなる活用を検討しています。本社が上下階に分かれる構造となる予定であり、物理的な距離が生まれる環境でも、日常的に“つながっている”状態を維持できる仕組みづくりを視野に入れています。

また、将来的には、岡山本社から遠く離れた千葉事業所も含めた拠点間の同時接続も検討されています。拠点が増えても、距離を感じさせない組織であり続けること。その基盤として、常時接続はこれからも活用の幅を広げていく考えです。

貴重なドライバー人財を守るための組織づくりは、これからも続いていきます。

生産性、従業員満足度を高めるお隣オフィスパンフレットダウンロード
生産性、従業員満足度を高めるお隣オフィスパンフレットダウンロード